理事長挨拶 栗原 三津子
全国初の保護者による保育園委託運営、そして社会福祉法人化へ
未来こどもランドが生まれたきっかけは、練馬区公立保育園が民間委託されることが決定されたことでした。その決定に対して、こどもたちを守るために石神井町つつじ保育園の保護者たちが民間委託対策委員会を発足、つつじ保育園を受託するためにNPO法人を立ち上げました。
そして、法人理念を「こどものため 保護者のため 地域のため」とし、地域の子育て支援を使命とする法人として歩み始めました。
このように保護者団体が公立園を委託運営するということは全国初です。たった3ヶ月間という短い引き継ぎ期間の中、練馬区、事業者、保護者の三者で行う運営委員会は協議を重ね夜遅くまで続く日々が続きました。
その結果が実を結び、3年間かけて保育園運営を安定させ、その後は地域の子育て支援のニーズに呼応するように施設を増やして参りました。今後は子育て支援のみならず、より多くの方たちのニーズに応えられるよう、0歳から65歳以上までを対象とし、地域交流が持てるような仕組みづくりを構築していくことを目標としています。
また職員が安心して継続勤務できることや、より多くの福祉事業に着手できるよう社会福祉法人の認可申請をし、練馬区の福祉を担う法人として、さらなる安定と事業拡大を考えていきたいと思っています。
女性が働きやすい職場環境、地域の「つながりの木」を目指して
現在、日本は少子高齢化という問題を抱えています。また、超高齢化社会と言われる中で、0.1歳児の待機児童問題もあり、特に練馬区の待機児童は多く、ゼロを目指すための対策が実施されています。少子化ではあっても次世代を担うこどもたちの発達・成長に関与させていただいていることや、地域づくりの一助になれることを誇りとしています。
また近年、女性の社会進出が増え、また就労継続支援などもあることから日本では男性同様に女性の経済的エンパワーメントが今後、期待されているといっても過言ではないでしょう。
女性職員が95%以上の当法人では、産休・育休後の復職率は120%を超えており、くるみん認定企業としての企業努力をしています。復職したあとも育児短時間勤務や看護休暇等の制度を設け、男性職員も女性職員同様に育児休暇等が取得できるようになり、ワークライフバランスを保ちやすい職場となっています。
職員が年齢層を問わず、常に自分の仕事に誇りとやりがいを持ちながら日々笑顔で生活する姿は周囲の人たちを元気にします。各施設名に「すまいる」をつけているのも、利用する方と職員に笑顔になってもらいたい思いとみんなの笑顔を自分のエネルギーに変えてほしいという願いが込められています。
保育園や施設のこどもたちからもらえる笑顔、地域住民の方からの笑顔、そして職員の笑顔がひとつになって、手と手をつなぎ、ひとりひとりの笑顔のエネルギーが循環していく。そして地域全体が元気で明るくなり、本当の意味での共生社会が生まれることが私の願いです。
地域を通じて、たくさんの出会いが生まれ、これからも社会福祉法人未来こどもランドは人と人がつながる地域のシンボルツリーのような存在として生き続けるのです。
法人理念と経営理念を理解し、地域のためにという気持ちを持って、地域貢献や地域連携を意識しながら一人一人に寄り添う支援として業務を遂行できる方をお待ちしております。ぜひ私たちと一緒に働きませんか。
理事長 栗原 三津子
プロフィール
氏名 栗原 三津子
生年月日 昭和45年1月23日生まれ
日本大学第二高等学校卒業
共立女子大学 家政学部 生活美術学科建築コース卒業
(株)ミサワホームに就職し、リフォーム事業部にて営業から設計デザイン、契約、施工管理、資金回収までを担当する。その後、大学助手等を経て独立し、建築士事務所m工房主宰となる。
3人娘の長女が3歳のときにインフルエンザ脳症による重度知的障害となったことにより、地域住民等の助けを得てイギリスのキャッチ法(アメリカのドーマン法)を7年間続ける。娘に関わるこどもの姿や地域住民の温かさを通じて地域福祉のつながりを改めて痛感、認識する。次女の保育園が石神井町つつじ保育園ということもあり、保護者として未来こどもランドに関わり、その後、理事を経て平成21年より理事長となる。
社会福祉士・保育士・二級建築士 / インテリアコーディネーター
住環境福祉コーディネーター2級 / アーティフィシャルフローリスト
〜未来こどもランドのものがたり「つながりの木」〜
私たちの想いが絵本になりました。是非御覧ください。
原案・監修 栗原三津子 / 作・絵 山口法子(instagram)